2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

キム・ジナ『私は自分のパイを求めるだけであって人類を救いに来たわけじゃない』

「セックス・アンド・ザ・シティ」を地でいくバリキャリのつもりだったけれど、全く自由でなかったのではないか…。フェミニズムに目覚め、「女性の党」の党首となった韓国人女性の、家父長制からの脱洗脳の闘いの記録。 honto.jp 先日、Twitterにてソウル市…

エリザ・ヒットマン監督『17歳の瞳に映る世界』

新鋭女性監督エリザ・ヒットマンが少女たちの勇敢な旅路を描き、第70回ベルリン国際映画祭銀熊賞(審査員グランプリ)受賞したドラマ。友達も少なく、目立たない17歳の高校生のオータムは、ある日妊娠していたことを知る。彼女の住むペンシルベニアでは未成…

韓国の絶対的DIVAチョンハ「Stay Tonight」

チョンハ(韓: 청하、1996年2月9日 - )は、韓国の歌手。MNHエンターテインメント所属。元I.O.Iメンバー。2017年6月7日にミニアルバム『Hands on Me』でソロデビュー[1]。 (チョンハ - Wikipedia) KPOPファン歴10年以上、生粋のSMオタである私。 オーディ…

辛くても向き合うべき現実『ジェニーの記憶』

ドキュメンタリー監督ジェニファー・フォックスが劇映画のメガホンを取り、自身の体験をもとに性的虐待の問題に迫ったドラマ。ドキュメンタリー監督として活躍するジェニーのもとに、離れて暮らす母親から電話が掛かってくる。母親はジェニーの子ども時代の…

エメラルド・フェネル監督『プロミシングヤングウーマン』

2020年公開、日本では2021年7月16日公開。 監督は、俳優、小説家とマルチに活躍する弱冠36歳のエメラルド・フェネルであり、本作が監督デビュー作である。 主演はキャリー・マリガン。 その他、コメディアンのボー・バーナム、『オレンジ・イズ・ニュー・ブ…

ハン・ガン『菜食主義者』考

韓国で最も権威ある文学賞と言われている李箱(イ・サン)文学賞を受賞し、国内で高い評価を得た本作。 英語圏でも、韓国人で初めてマン・ブッカー賞インターナショナル部門を受賞するなど、大きな注目を集めている。 日本語への翻訳はきむ ふな氏が、英語へ…

他の誰でもない「私」自身の人生を歩むために。カン・ファギル『別の人』

このレビューは2021 韓国文学レビューコンテストの応募作品です。 この本が、そして韓国文学が、より多くの人に読まれることを祈って。 〇カン・ファギル『別の人』 2021年3月28日、エトセトラブックスより発売されて以降、SNSで大きな反響があった本作。80…

『恐怖のセンセイ』「男らしさ」のばかばかしさをシュールに描き出す

『恐怖のセンセイ』(原題:The Art of Self-Defense)は2019年に公開されたアメリカ合衆国のサスペンスコメディである。監督はライリー・スターンズ、主演はジェシー・アイゼンバーグが務めた。 wikipediaより(恐怖のセンセイ - Wikipedia) 日本では劇場…

ブログ始めてみました。

初めまして。 昨今のコロナ禍で自由になる時間が増え、小説・映画等を鑑賞することが多くなったため、その感想を記録する場が欲しいと思いブログを開設しました。 本や映画の感想や、日々考えていることなど上手く言語化できるようなりたいと常々思っていた…